RE:WOOLシリーズは、STATICのウール100%製品「RAWシリーズ」の裁断屑を再生したリサイクルアイテム群です。
通常は廃棄される裁断屑を捨てずに、反毛機(剣山のローラーがついた機械)で生地片から繊維、ワタに戻します。しかし、そのワタだけですと繊維がバージンのウール繊維より短く品質が劣ります。
糸強度を上げるためにバージンウール(非塩素樹脂加工の防縮処理)を混ぜて再度糸へと撚っていきます。よって、再生繊維とバージン繊維のミックスによる新たな糸を紡ぎ、製品化しています。
この製品化には、以下のように通常の製品とは違う行程があります。
・縫製工場における通常ルーティンーン(廃棄)を変えて裁断片を管理
・裁断片を仕分けし、ごみを取り除く手間をかけた工場作業
・バージン糸の防縮処理
・再生繊維とバージン繊維による糸紡績
・ホールガーメントでの製造
再生ならではの難しさはありまりますが、それでも尾州で昔から培われてきた技術です。これを活用しないわけにはいきませんね。
なお、この糸を織物にせず、編み物としてニット製品にすることで、新たな裁断片を出さずに廃棄物の削減も可能にしています。
「捨てないアパレル」の取り組みとして、STATICが拘るRE:WOOL製品となります。