山でシャツを着る理由 -日常とアウトドアのあいだに線を引かないウェア-
登山やハイキングで「シャツ」という選択肢をとる人が増えています。実際に、私もそのひとりです。今でも、ベースレイヤーにウィンドシェルを重ねるような従来のスタイルを選ぶことはあり、山行の内容によってはそれが最適な場合も多いです。
それでもここ数年、各アウトドアブランドがシャツのラインナップを拡充し続けている背景には、やはり確かなニーズがあるはずです。
「見た目」と「機能」のちょうどいいバランス。そしてなにより、街でも山でも違和感なく過ごせる汎用性。日常とアウトドアのあいだに線を引かない、そんな感覚に寄り添う一着として、シャツが選ばれているのではないでしょうか。
シャツならではの機能
シャツが登山やハイキングで重宝されるのは、見た目の汎用性だけでなく、衣服としての構造や素材の特性が非常に優れているからです。ここでは、シャツならではの代表的な機能をご紹介します。
1. ボタンでの換気調整
シャツは前面にボタンが付いているため、簡単に開閉して換気を調整することができます。特に登山やハイキングでは、胴体部分や首元だけを開けることで効率的に体温をコントロールできます。ジッパー式のウェアと比べて細かい調整ができる点が、シャツならではの柔軟性です。
2. 襟による保護機能
襟付きのシャツは、襟を立てることで首元の日焼けや冷たい風から守ってくれるという利点があります。春や夏の強い日差しの下では日焼け対策に、風の強い稜線では防寒的な役割にもなり、想像以上に役立ちます。
3. 袖口の調整
多くのアウトドア用シャツには、袖口にボタンやスナップがついています。気温や行動量に応じてボタンを外したり、袖を上げたり下げたりできることで、簡単に体温調節が可能です。
4. 素材の多様性
シャツには通気性や吸汗速乾性に優れたさまざまな素材が使われています。ポリエステルやナイロンといった化繊素材で、高機能な素材も多く使われています。
5. 防風性
薄手でも風を通しにくく、ちょっとした稜線や風の強い山頂でも安心感があります。加えて、軽量で携帯性も高いため、ウィンドシェル代わりにザックに一枚入れておくのにも適しています。
日常に馴染む“機能服”としてのシャツ
普段はアウトドア用として買ったはずのシャツが、いつの間にか日常でも手に取る一着になっている。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
登山やハイキングのために設計されたシャツは、通気性が高く、汗をかいてもすぐに乾き、シワになりにくく軽い。それでいて見た目はシンプルで落ち着いており、街中でも違和感なく着られます。
朝、その日の天気や気温を見て、何を着て出かけようかと迷ったとき。
「動きやすくて、多少暑くなっても快適で、ちゃんと見えるものがいいな」と思ったときに、つい手が伸びるのがアウトドア用のシャツです。
ビジネスシャツやカジュアルシャツと違い、アウトドアシャツは洗濯してもすぐに乾き、ノーアイロンでそのまま着られるという手軽さもあります。
つまり、毎日使いたくなる“本気で便利な日常着”でもあるのです。
「これは山用」と思っていたはずのウェアが、むしろ日常でこそ価値を発揮する。そんな発見があるのも、シャツという選択肢の魅力のひとつです。
実際に使いたくなる、おすすめのシャツたち
ROCK STEPPERSで取り扱っている中にも、そんな日常とアウトドアのあいだをつなぐシャツが揃っています。

リサイクルナイロン100%の軽量シャツ。ポリウレタンを使わずにストレッチ性のある生地。肌離れがよく、春夏のハイキングに最適です。

クラシックな雰囲気を持ちながら、通気性とストレッチ性に優れたハイキング対応のストライプシャツです。

軽量で速乾性のあるポリエステル素材を使った定番ロングスリーブシャツです。

日差しや風から守ってくれるフード付きシャツ。アウトドアだけでなく、日常でも汎用性の高いシャツです。

通気性に優れた伸縮性のある素材を活かした、ハイクやバイクに適したmilestoneオリジナルシャツ。比翼の前立と隠しボタンダウンでデイリーにも使いやすいデザイン。

フード取り外し可能なシャツ。軽量で速乾性も高く、レンズクリーナーのギミックや、ゆったりとしたポケット、スナップダウンカラーなど多機能なシャツ。

軽量で柔らかい素材感が特徴のロングスリーブクルー。襟がないため、レイヤリングがよりスムーズです。丈を若干長めにデザインすることで男女問わずに着やすくなっています。

半袖タイプの軽量シャツ。ゆったりとしたデザインで、空気がたくさん入ってきます。気温の高い季節にぴったりなアクティブウェアです。
まとめ
私にとってシャツは、ただの服ではなく、行動を支える道具としての存在です。レイヤリングが楽になり、行動中もストレスが少なく、街でも違和感なく着ていられる。もちろん、どんな山行にもシャツがベストなわけではありません。長期縦走や軽量化を重視するファストパッキングでは、また別のウェアが最適になることもあります。それでも、「今回はシャツで行こう」と思えるくらいに機能性が高いシャツも増えてきました。
日常とアウトドアのあいだに線を引かず、どちらにも自然に馴染む装い。そんな感覚のシャツという選択肢は、きっとこれからも心強い味方になってくれるはずです。