調理して、そのまま出す。フライパン+ディッシュの2WAY
TAKIBISM フライパンディッシュ(大)は、直火でしっかり加熱できる鉄の「フライパン」でありながら、火から下ろしたらそのまま料理を盛り付けて「皿(ディッシュ)」として使える一枚です。盛り替えの手間や荷物を減らし、焚き火でも家庭のコンロでも一枚で完結します。購入時点で油を焼き付けた酸化被膜が施されており、油紙の包装を解けばそのまま火にかけられます。冷製料理では、あらかじめ皿を冷蔵庫で冷やしてから盛り付ける使い方もできます。
「大」サイズの使いどころ
この(大)はシリーズ最大、かつ最も深いタイプです。食材を動かしやすい面積と余裕の立ち上がりにより、ステーキなど大きな肉の塊の焼き上げ、野菜と肉を一度に炒める料理、少し煮込みを伴うメニューまで、焚き火でもキッチンでも幅広く対応します。ワンプレートの皿としては、一人分を大盛りに盛る使い方はもちろん、数人でシェアするメインディッシュ用の盛り付けにも向きます。目安として、ベーコンエッグなら3〜4人分、肉料理なら2〜3人分を一枚で受け止められます(料理や食べる量によって変わります)。
持ち手がない理由と利点
この皿には固定のハンドルがありません。持ち手を無くすことで、複数枚をきれいにスタッキングしてコンパクトに携行・収納できます。さらに、出っ張りがない形はオーブン・グリル・トースターへそのまま入れやすく、加熱の幅が広がります。焚き火調理時は、縁(リム)に爪を引っかけて持ち上げる専用ツールを併用します。いずれも皿に装着・固定するタイプではなく、必要な時だけ縁を引っかけて操作する考え方です。
持ち方は2通り(どちらも「縁に爪を引っかける」ツール)
- 火吹き棒を持ち手にする:火吹き棒「ブレス トゥ ファイヤー」の先端を「ディッシュジョイント」または「ディッシュジョイント ショート」に付け替え、ツールの爪で皿の縁を引っかけて持ち上げます。火加減の調整と持ち運びを一体でこなせます。
- 単体ハンドルで持つ:「ディッシュハンドル」はメープル材の握りが付いた単体ツール。これも爪を縁にかけて扱います。ディッシュハンドルは小・中・大すべてのサイズに対応します。
(大)サイズは重量があるため、後者を反転して爪を2点掛けにすると安定して支えやすくなります。
焚き火とキッチン、幅広い熱源に対応
直火の焚き火はもちろん、家庭のコンロやオーブン加熱にも使えます。電子レンジだけは使用できません。IHは機種ごとに対応する鍋底サイズが異なるため、事前に機器の取扱説明書でご確認ください。
| 熱源 | 可否 |
|---|---|
| 直火 | ○ |
| ガス | ○ |
| IH | ○(使用機種の対応サイズを要確認) |
| オーブン | ○ |
| グリル | ○ |
| 電子レンジ | × |
手入れと育て方
- 購入時からシーズニング済みですが、鉄は環境や保管状態によって錆びる可能性があります。
- 洗うときは洗剤を使わず、熱い湯で汚れを浮かせ、たわしや木べらなどで落とします。
- 金たわしや研磨剤は使用しないでください(酸化被膜が落ちます)。刃物を直接当てないようにします。
- 洗浄後は水気をよく拭き取り、完全に乾かしてから、食用油を薄くキッチンペーパーでなじませて保管します。
- 定期的にシーズニングを行うと、錆の発生と焦げ付きを抑えやすくなります。
取扱説明書が付属します。初めての方でも手順を確認しながら育てられます。
(大)だからこそできる火入れと盛り付け
広い調理面と深さを生かして、表面を高温で焼き付けてからバターやソースで仕上げる肉料理、具材多めの炒め物、一度沸かしてから弱火で味を含ませる煮込みまで、火加減の幅を取りやすいのが(大)の強みです。焚き火調理では、皿を炎に対して斜めに差し込み、少しずつ回して熱を回すようなアプローチもしやすく、焼きムラを抑えた仕上げに役立ちます。皿としては、ワンプレートの主菜や、数人で取り分ける盛り付けに余裕を生みます。
ジカビでピザを焼く手順(寒川一の方法)
焚き火台「ジカビ」では、まず五徳に載せて下から生地を焼き始め、その後に皿を五徳の下へ静かに滑り込ませ、上からの輻射熱でチーズと生地の上面を一気に仕上げます。火の位置と距離を少しずつ調整しながら、焼き色ととろけ具合を見て取り出します。
作り手と仕上げが生む一枚ごとの表情
フライパンディッシュの原点は鍛造でした。鋼板をコークス炉で赤くなるまで熱し、ハンマーで叩いて曲面を出す工程を1枚につき4〜5回繰り返す、手のかかる製法です。現在は成形工程をプレスへ移行し生産の安定性を高めながらも、仕上げには手作業を残しています。そのため、1枚ごとに約5mmの寸法差が生じ、表面の質感にも個体差が現れます。仕上げでは油を塗って焼き付け、酸化被膜を作ります。この黒い艶は光の角度によって虹色のような色味を帯び、使い込むほどに黒艶と焼き跡が重なっていきます。
TAKIBISMという考え方
TAKIBISMは、アウトドアライフアドバイザーの寒川一と、鉄作家・槇塚 登(槙塚鉄工所)が「自分たちに必要な道具を作る」ことから始まったブランドです。便利さを最大化するのではなく、焚き火をより深く味わうための道具を考え続けています。寒川一は「焚き火が好きな理由は所有できないから」と語ります。炎には触れられず、薪は灰になる。「太い薪ではなく細い枝で小さく焚く」。そうした小さな火を大切にする姿勢が、持ち手を固定せず最小限のツールで火と向き合う、この皿の設計にもつながっています。瀬戸内の作り手と組む「瀬戸内トリロジー」(槙塚鉄工所/倉敷帆布/大興製業)のネットワークも、誠実なものづくりの土台です。
スペック
| サイズ(直径) | 約25〜25.5cm(手仕上げのため個体差あり) |
|---|---|
| 重量 | 約670g |
| 素材 | 鉄 |
| 仕上げ | 油の焼き付けによる酸化被膜(黒い艶。光の当たり方で虹色の表情が現れることがあります) |
| 形状 | 持ち手なし/シリーズ最大かつ最も深いタイプ(数値の深さは非公表) |
| 対応ツール | ブレス トゥ ファイヤー+ディッシュジョイント(またはショート)/ディッシュハンドル(全サイズ対応)。(大)はハンドルを反転し爪2点掛けでの使用が安定。 |
| 対応熱源 | 直火・ガス・IH(機種の対応サイズ要確認)・オーブン・グリル/電子レンジ不可 |
| 内容 | フライパンディッシュ(大)×1、取扱説明書 |
| 生産国 | 日本(香川県・槙塚鉄工所) |
| 手入れ | 洗剤不使用。熱湯+たわし等で洗浄後、完全乾燥→食用油を薄く塗布。金たわし・研磨剤・刃物は不可。定期的なシーズニング推奨。 |
| 備考 | 手仕上げのため寸法・表情に個体差があります。購入時点でシーズニング済み。皿としての冷却使用も可能。 |
【在庫について】
店頭とECで在庫を共有しているため、ご注文後に在庫切れとなる場合がございます。その際は速やかにご連絡いたします。何卒ご了承ください。
