鈴鹿セブンマウンテン縦走!1泊2日・テント泊装備で50kmのタフな山旅へ
スタッフのシイナです!
鈴鹿セブンマウンテンの縦走に、1泊2日・テント泊装備を担いで行ってきました!
大阪から近い場所で、ガツッとした山行がしたくなって向かったのは鈴鹿山脈。大阪から高速道路を使えば、1時間半ほどでスタート地点の藤原岳登山口にアクセスできるのも魅力です。
今回は、tough guyの強くんと一緒に、地図読みの練習も兼ねて挑戦してきました。
ところが、地図読みの練習どころか、水切れにルートロスト、補給不足まで……。なかなかハードな2日間になりました。

鈴鹿セブンマウンテンとは?
実際に歩いた距離は50kmになりました。
鈴鹿セブンマウンテンとは、鈴鹿山脈を代表する7つの山、藤原岳・竜ヶ岳・釈迦ヶ岳・雨乞岳・御在所岳・鎌ヶ岳・入道ヶ岳のこと。
それぞれに個性があり、稜線からは琵琶湖や伊勢湾を望める場所もあります。大阪から比較的近いエリアで、これだけ山深さや景色の変化を楽しめるのは魅力的です。
今回はこれらの山をつないで縦走する計画。ワンウェイのルートなので、車をスタート地点に置くと、ゴールしてから車を回収するのがなかなか大変です。
そこで今回は、ゴール地点の椿大神社に自転車をデポし、下山後に自転車でスタート地点まで戻る作戦にしました。
山を歩ききったあとに、さらに35kmの自転車移動。果たして無事に帰れるのでしょうか……。
DAY 1|藤原岳〜竜ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜根の平峠
距離:約25km/累積標高:約2,800m UP/行動時間:約12時間
まずはゴール地点の椿大神社まで車で向かい、自転車をデポ。そこから車で藤原岳登山口へ移動し、いよいよスタートです。
この日の目的地は、釈迦ヶ岳を越えた先の根の平峠周辺。そこから少しルートを外れた、「鈴鹿の上高地」とも呼ばれる竹谷でテント泊する計画です。
まず、鈴鹿セブンは、すべてが難しい山というわけではないと思います。全部つなぐとなると結構大変でしたが、一つひとつの山は、登るにも下るにもそれほどハードルの高い山ではない、というのが率直な感想です。
藤原岳まではスイスイ。早朝に着いたこともあって、幻想的な稜線に感動! そして何より、稜線付近は登山道以外の植生を荒らさないよう、とてもきれいに整備されています。

次の竜ヶ岳までも、それほど苦しい箇所はありません。竜ヶ岳も藤原岳と同じく、美しい稜線歩き。山頂は広々としていて、昼寝をしている人たちやピクニックをしている人たちもいて、親しみ深い山です。ヘブンリーな感じ。私もここでお昼寝がしたかったです。

竜ヶ岳から次の釈迦ヶ岳を目指します。走れる下りは積極的に走っていきます。
私は登りが苦手なので、できるだけ下りで時間を稼ぎたい。重い荷物を担いでゆっくり下る方が疲れるし、膝や足首の関節にもきます。だから、少しでも早く進みたいのです。
白砂の地面を流れるように駆け抜けて、竜ヶ岳と釈迦ヶ岳の間にある石榑峠に降り立ちました。
ここにはトイレ小屋があります。私たちは気づけませんでしたが、少し下りると水場もあるようです。地図読みが甘い!
ここで給水しなかったことが、後々、大きく響くことになるとは!

釈迦ヶ岳へ向かいます。普通に考えればわかる話ですが、セブンマウンテンだからといって、ピークが7つしかないわけではないのです。
次々に現れる小ピークのアップダウンに疲れてきます。何しろ、この辺りは風景が変わらない。そして何より、ゴールまで水が持ちそうにない。
思っていたより暑く、想定以上に水を飲んでいたようです。
釈迦ヶ岳の手前にある三池岳で小休憩を挟みました。ここで食料計画の見誤りにも気づきました。御在所岳で確実に補給しないといけないことが、ここで確定しました。

釈迦ヶ岳の前後あたりで水が底をつき、枯れた沢の水たまりのような場所から給水し、浄水して飲みました。
後日、ボス(山根)に話すと、「地図を見ながら、ここにもここにも水場があったでしょうが」と。確かに、ルートから少し下りれば水を取れそうな沢がちらほら。
地図は見られても、読めていないんだよなあ。今後の教訓ですね。

1日目のゴール地点、根の平峠に到着。少し下ったところにある、「鈴鹿の上高地」といわれている竹谷でテントを張ります。
焚き火の跡などもあり、人がいた痕跡があって安心します。水切れに苦しんだ一日だっただけに、水が飲み放題なのがうれしかったです。

今回は、出発直前に届いたSTATICのCAPSULEシリーズを防寒着として携行。私はCAPSULE 60 PULLOVER、強くんはCAPSULE 60 PARKAを選びました。
私はこれにmont-bellの#3の寝袋を合わせて就寝。夜は暑いくらいで、しっかり休むことができました。
強くんもCAPSULEのCAPSULE 60 PARKAを着て寝ましたが、暑くて寝袋は中に入らず、上から掛けて寝ていました。


DAY 2|竹谷〜椿大神社
翌朝も5時くらいに出発。8時間くらい寝たので元気です。足裏が少し痛いので、ワセリンをたっぷり塗り込んでスタート。
竹谷から登山ルートに復帰しようと進みますが、人が歩いた形跡がほとんどありません。ルートを探しているうちに、朝から大幅なタイムロス。またしても、地図が読めない!

ようやくルートに乗って、気を取り直して雨乞岳に向かいます。
近畿圏では、雨乞岳が一番好きと言っても過言ではありません。あの山深い感じと、稜線で吹き荒れる厳しい風をしのいだ先に現れる眺望。
街は一切見えず、雲が空一面を覆い尽くし、たまに隙間から陽の光が柱のように差し込んでいる。この現象は「薄明光線」というらしい。
いつ来ても快晴の眺望に恵まれたことはないですが、私はこの薄明光線を雨乞岳で見るのが好きです。

雨乞岳から東雨乞岳へと進み、やっとの補給地、御在所岳へ。
山頂手前の大権現というお寺では祭事が行われていて、通りがかっただけの私たちにも供物をいただきました。なんと、お風呂の入浴剤!
山で入浴剤をもらうという、ちょっと不思議でありがたい出来事でした。

山頂に売店があると勘違いしていましたが、山上公園まで行かないと食堂も売店もないことに気づきました。オーマイゴッド。
歩くと30分くらいはかかりそうで、ルートからも外れます。朝に竹谷で1時間ほどロスしているし、あまり遅く下山するのも困るし、ここではリフトを選択。
こういう機会もまあないし!
山上公園でカレーを食べて、元気フルチャージ。

リフトで山頂へは戻らずに、別ルートで武平峠を目指し、そこから鎌ヶ岳へ。
鈴鹿セブンの中で2番目に好きかも。尖った山頂が、名前のとおり鎌っぽい。
あとは入道ヶ岳を残すのみ! 脚も気力もまだ元気でしたが、最も過酷なのはここからでした。

ラスボス、入道ヶ岳を目指して2時間以上が経過。どうなってるんだ?
距離と累積標高だけを見ると、そろそろ着いてもよいはずなのに、次々に現れる小ピークにやられています。
脚は残っているはずなのに、なぜか力が入りません。補給もしているのに、強靭な相方でも苦しそうです。
眺望がなく、いつもの里山のような景色が続き、完全に飽きてしまっています。それに、走って下れないような、大きな段差のある下りが続きます。
これはラスボスだ!

ようやく入道ヶ岳に到着。山頂の白い大鳥居がかっこいい。鈴鹿セブンのフィナーレにふさわしい景色!
ここから椿大神社まで標高差約800mを下り、自転車を回収しに行きます。

椿大神社にゴールして、休む間もなく自転車でスタート地点に戻ります。距離35km!
最後の坂道で両足が攣ってフィナーレ!
自転車で戻るなんて、誰が計画した! 私だ!
素晴らしく過酷でタフな縦走の旅になりました!

今回の装備
今回の山行で使用した主な装備はこちら!
- ザック:Gossamer Gear/Grit 28
- テント:NEMO Equipment/Hornet Elite 2P
- 寝袋:mont-bell/Down Hugger #3
- 防寒着:STATIC/CAPSULECAPSULE 60 PULLOVER・CAPSULE 60 PARKA
- シューズ:LA SPORTIVA/AKASHA II

STATIC / CAPSULEシリーズ
今回、私はCAPSULE 60 PULLOVER、強くんはCAPSULE 60 PARKAを使いました。
まずうれしかったのは、暖かさがありながら軽いこと。私が以前から使っている手持ちのダウンより40%くらい軽く、ほかの防寒着も減らせたので、今回のテント泊装備はかなり軽量化できたと思います。
手に持つと軽いのに、着てみるとしっかりふっくら。体のまわりに暖かい空気をまとっているような感じでした。この軽さでこんなに暖かいんだ! 化繊の中綿ですが、着たときの感覚はダウンに近いと思いました。

寝るときは、私はmont-bellの#3の寝袋と組み合わせました。夜は暑いくらいで、しっかり休めました。強くんもCAPSULE 60 PARKAを着て寝ていましたが、暑くて寝袋には入らず、上から掛けて寝ていたほどです。

初使用のAKASHA II。今回の山行で感じたこと
特に今回初めて使用したスポルティバのアカシャIIは、かなり私の足との相性がよかったように感じました。
ソールが硬くて、でも硬すぎなくて安心感があるし、捻挫をしまくる私でも、着地時の安定感があるから、これなら大丈夫そう。濡れても、比較的乾きが早い方だと思いました。
枝や根っこに何回も引っかかりましたが、アッパーは破れも目立った擦れもなし。
普段の生駒山のようなフィールドでは、もう少し軽快さを重視したシューズを選ぶこともありますが、アルプスや今回の鈴鹿セブンのような岩稜帯では、AKASHA IIの安定感が心強かったです。
シューズは、フィールドとの相性も大切。シーンに合わせて使い分けることで、足への負担だけでなく、シューズ自体の消耗も考えながら山を楽しめそうです。
終わりに
今回の山行では、特に水切れに苦しみましたが、地図さえちゃんと読み解ければ……というシーンがたくさんありました。
ルートロストだって、地図がもう少し読めればスムーズに進めたはず……。地図をちゃんと理解できるようになりたい! 今後の目標です。
装備、特にザックやシューズは、必ず一度使ったり、背負ってみたり、試してみたりしないと、実際に自分に合うかどうかわからないですよね。
店頭で装備やルートについて、いつでもご相談ください。初めてのテント泊、初めての縦走、エトセトラ。
新しいことをやるのは、いつだって、何だって面白いです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



