YOKA SHICHIRIN++


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七輪の基本構造を見直した、オールステンレス製のSHICHIRIN++

YOKAの「SHICHIRIN++」は、オールステンレスで作られた卓上用の炭火調理器具です。七輪として焼き物や鍋料理に使えるだけでなく、焚き火台としても使用できます。今回の入荷分は6thロットにあたり、構造については特許出願中です。

「++」はプログラミングで、左側の変数に1を足すときに使われる記号です。処理をループするたびに数値が1つずつ増えていく意味から、SHICHIRIN++という名前には、七輪という道具を一度で完成形とせず、改良を重ねて進化させていく考え方が込められています。

七輪は江戸時代から使われ続け、基本的な構造が大きく変わってこなかった道具です。SHICHIRIN++では、その従来構造に対して「空気穴をなくす」「蓋を付ける」「炭をかごに入れる」「材質をステンレスにする」「網を2段にする」という5つの変更を加えています。YOKAはこの考え方を「400年ぶりのアップデート」と位置づけています。

単に七輪の素材をステンレスへ置き換えたのではなく、着火、調理、消火、炭の保管、次回の再着火までをひとつの道具の中でつなげていることも特徴です。側面の空気孔をなくしたシェル、炭を収めるコア、消火に使う蓋、着火用のチャコールスターター、2段の網が、それぞれ一連の使い方に関わっています。

空気穴をなくし、上面から空気を取り込む構造

一般的な七輪に見られる側面や下部の空気孔を設けず、上面のみを開放しています。炭は本体内部のコアと呼ばれるかごに入り、コアと外側のシェルとの間には空間が確保されています。上面から取り込んだ空気が底面側へ回り込み、炭を燃焼させる仕組みです。

側面や底部に空気孔がないため、卓上で使用しても灰が外へこぼれ出にくい構造です。一般的な七輪の空気孔は火力調節にも使われますが、灰や、ときには火の粉を含んだ灰が外へ出る経路にもなります。開口部があることで清掃する箇所が増えたり、本体強度に影響したりすることも、SHICHIRIN++が空気孔をなくした理由です。

空気孔を使えば吸気量を変えて火力を調節できますが、炭火の扱いに慣れていなければ、その操作がかえって難しくなることもあります。SHICHIRIN++は上面から吸気して底面へ空気を回す独自構造とし、側面や下部に空気孔がなくても、一般的な七輪と遜色のない火力が得られるよう燃焼効率が計算されています。

蓋を閉じるだけで炭を消火できる

付属の蓋を閉じることで内部への酸素供給を抑え、窒息消火できます。火がついた炭を別の火消し壺へ移す必要がなく、着火している状態のままSHICHIRIN++の中で消火できます。

炭を七輪の外へ移す工程がないため、消火の際に火の粉が飛ぶ場面を大幅に減らせます。蓋を閉じると本体はカプセル状になり、火や炭が外へ飛び散りにくい状態になります。さらにロックを掛ければ、倒れた場合でも蓋が外れない構造です。

消火後は完全に密閉した状態で炭を保存できるため、SHICHIRIN++そのものが炭の保管ケースとしても機能します。燃え残った炭を取り出して別容器へ移す必要がなく、次回はその消し炭をそのまま再利用できます。

ただし、蓋を閉じて火が消えても、本体がすぐに冷えるわけではありません。消火後も1時間ほどは本体が熱い状態が続くため、移動や収納の際は温度に注意が必要です。

着火・消火・再着火を本体まわりで完結

SHICHIRIN++は、炭を入れるコアと付属のチャコールスターターを組み合わせ、火起こしから消火、次回の再着火までを本体まわりで行えるようになっています。

再着火するときは、前回使った消し炭が入ったコアを持ち上げ、その下へ着火剤を入れてチャコールスターターを使用します。炭を別の火起こし器へ移したり、火がついた炭を七輪の外へ出したりせずに着火できます。

使用後は蓋を閉じて炭を消し、そのまま保管。次回は残った炭をコアごと使って再び着火できます。着火、消火、保管、再着火のたびに炭を別容器へ移し替えなくてよいことが、SHICHIRIN++の構造上の大きな特徴です。

YOKA SHICHIRIN++ の着火・消火・再着火の手順図
着火・消火・再着火の手順

洗剤と水で丸洗いできるオールステンレス製

本体はオールステンレス製です。一般的な珪藻土の七輪は水に弱く、丸洗いには向きませんが、SHICHIRIN++は鍋や食器と同じように洗剤と水を使って洗えます。

炭を使ったあとの灰だけでなく、焼き物から落ちた油汚れも洗い流せるため、汚れやコゲを蓄積させずに手入れできます。調理器具として繰り返し使ううえで、使用後に本体を洗えることは従来の珪藻土製七輪との大きな違いです。

また、珪藻土のように衝撃によって割れやすい素材ではありません。持ち運びを前提としたキャンプ道具として扱いやすく、卓上用の七輪をフィールドへ携行することを考えた構造になっています。

上下2段の網で火力と調理スペースを使い分ける

網は上下2段で使用できます。基本的な考え方は、炭に近い上段を強火、距離を取った下段を中火として使い分ける方法です。焼き加減に応じて食材を置く高さを変えられるだけでなく、上下のスペースを同時に使った調理もできます。

上段に鍋や小型の調理器具を置いたまま、下段では焼き物を続けられます。たとえば、上段でアヒージョを作りながら下段でトーストを焼く、上段で熱燗を湯せんしながら下段で焼き鳥を焼く、といった使い方ができます。

串焼きでは串を逃がせる構造になっており、下段の中央にある穴から炭を追加することもできます。炭火だけでなく、焚き火を使った調理にも対応します。

上段用の網を下側へ置くことで、若干の段差は残るものの、天面をほぼフラットに近い状態でも使用できます。収納時もこの配置になり、本体内部へ各パーツをまとめます。

純正網だけでなく、市販の24cm網も使用可能です。タレの付いた肉など、使用後の網を洗う手間が大きくなりやすい料理では、市販の網を使い捨てにする選択もできます。使用する場合は、中央がこんもりと盛り上がった形状の網を選んでください。

卓上使用時の熱と、ベランダや庭で使う際の注意

外側のステンレス製シェルと炭を入れるコアとの間には空気層があり、炭の熱がそのまま外側や底面へ伝わりにくい構造です。ただし、長時間使用すると底面が高温になる場合があります。卓上で使用する際は、付属の蓋をSHICHIRIN++の下へ敷いてください。

側面や底部に空気孔がないため、ベランダや庭でBBQをするときも灰が周囲へ舞い散りにくく、使用後は蓋を閉じてそのまま消火へ移れます。一方で、炭火を使う以上、煙そのものは発生します。住宅地では近隣への配慮が必要で、マンションなどの集合住宅では各施設の規約に従って使用してください。

ロットごとに改良されてきたSHICHIRIN++

SHICHIRIN++は、生産ロットごとに構造の改良が加えられてきました。3rdロットの2025年9月お届け分からは、シェルを上下2つのパーツから溶接する構造から一体成型へ変更。網止めのツメも溶接ではなくリベット止めとなり、溶接時の熱による変形リスクを減らしています。

5thロットからはコアも新しいデザインへ変更されました。チャコールスターターを止めるストッパーは、従来のボールを溶接した形から、脚そのものを曲げてストッパーを兼ねる形状へ変更されています。別部品を溶接する構造をやめることで、コアの堅牢性が高められています。

クラウドファンディングを経て一般販売へ

SHICHIRIN++はKibidangoでクラウドファンディングを実施し、2025年2月までに1,880人から支援を受け、支援総額は3,200万円を超えました。クラウドファンディング終了後に一般販売へ移行し、その後も改良を重ねながら現在の6thロットまで生産が続いています。

CAMP HACK、BE-PAL、Outdoor Gearzine、ハピキャン、CAMPLOG GEAR、hinataなどのアウトドアメディアでも取り上げられています。

収納サイズとセット内容

使用時のサイズは245×245×高さ230mm。収納時は高さ197mmとなり、245mm四方の本体内に使用するパーツをまとめられます。セット内容は、本体となるシェル、蓋、コア、チャコールスターター、脚。これらセット内容すべてを含む重量は約2.9kgです。

スペック

材質 ステンレス
寸法 収納時:245×245×H197mm
使用時:245×245×H230mm
重量 約2.9kg(セット内容すべてを含む)
セット内容 本体(シェル)、蓋、コア、チャコールスターター、脚
付属品 収納袋
生産国 中国

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