Lite AF DYNEEMA 30L CURVE FRAMELESS

Spec
重量：365g
本体素材：Dyneema 2.92 Oz.CT5K.18/wov.32c
サイドポケット：Ultra Grid
フロントポケット：Ultra Mesh
容量：本体30L 、ポケット15L（合計45L）

本製品は、Dyneema®コンポジットファブリックを採用したフレームレス構造のバックパックです。大胆な軽量化を実現するため、内部フレームをあえて設けず、UL（ウルトラライト）黎明期から広く用いられてきた、一気室構造・フロントメッシュポケット・大型のサイドポケットといった、機能を最小限に絞ったオーソドックスなスタイルを踏襲しています。

構造自体は非常にシンプルですが、その分、パック全体のバランスや細かな仕様が背負い心地に大きく影響します。本製品は、重心がやや高めに設計されており、荷重は主に背中上部から肩にかけて集まる構造です。S字カーブのショルダーストラップは、身体に沿いやすく、荷重を分散しながらも安定感を保つつくりとなっています。ヒップベルト（オプション）は、荷重支持ではなく、揺れを抑える目的での使用を想定しています。

メインの生地には防水性・耐久性に優れたDyneema®コンポジットファブリックを採用し、さらに内部にはTNTシームテープ加工が施されています。これにより、高い耐水性能を備え、天候の変化にも十分対応できる仕様となっています。完全防水を保証するものではありませんが、実使用においては信頼のおける防水性を発揮します。

本体はやや細身の設計で、容量は30L（＋ポケット類で合計約45L）。荷物を詰めると縦方向に膨らむ構造となるため、重心は高くなりやすく、揺れを抑えるためにもヒップベルトの併用が現実的です。

同シリーズには20Lモデル（合計約35L）も存在しますが、両者の大きな違いはトップ部分の長さにあります。20Lモデルではトップをサイドのストラップで抑える仕様であるのに対し、30LモデルではトップにY字型のストラップを採用。これにより、荷物が少ない状態でもしっかりと抑えが効き、パックの安定感が保たれます。

フレームレス構造の特性上、装備全体の軽量性が前提となります。内容物が同じであっても、パッキング次第で背負い心地は大きく変わり、使用にあたっては一定の経験と工夫が必要です。腰で荷重を支える構造ではないため、上半身、肩や背中周り、体幹でしっかりと支える力も求められる場面があります。

しかし、装備が適切に軽量化されていけば、身体にかかる負担を抑えながら、重力に対してではなく、前進方向への動きに対してエネルギーを使うことができます。結果として、従来よりも速いペースでの移動や、長時間にわたる行動の継続を実現できる可能性を備えています。

無雪期のロングトレイルや複数泊の縦走などにおいて、その軽量性とシンプルな構造は有効に機能するのではないでしょうか。

Lite AF（ライト・エーエフ）は、2018年にアメリカ・ニュージャージー州で設立されたガレージブランドです。
創業者のクリス・ミラードは、アパラチアン・トレイルをスルーハイクするにあたり、市販のギアに満足できず、自分が本当に欲しいと思えるザックを作るために、独学で縫製を学び、ギアの製作を始めました。

FEATURED
・Dyneema素材を採用
・合計45L（本体30L+ポケット15L）
・フレームレス
・3Dメッシュを配したＳ字ストラップ
・背面長：Ｓサイズ 43cm～47cm
・トップはY字ストラップ仕様
・大容量サイドポケット（ペットボトル2本を収納可能）
・TNTシームテープ加工済み
・アメリカ製