Spec
素材 : ポリエステル 100%
サイズ : (Men)S、M、L、XL(Women)S、M、L
重量 : Men / M 約154g
生産国 : 日本
生産者 : 青森県黒石市 有限会社ファッション工房黒石
Introduction
RIDGE MOUNTAIN GEARの「Basic」ラインのシャツ。
自分自身1年中被っている『Basic Cap』という製品があります。もう手放せません。
今回作るこのシャツもそんな、1年中身につけていたいと思える製品を目指しました。
RIDGE MOUNTAIN GEARのコンセプトに「日常と山を分け隔てなく」があります。
月並みなコンセプトですが、私は整理整頓が結構苦手です。気がつくとクローゼットの中がぐちゃぐちゃになっている事もしばしばです。日常着と山着を分けて整理整頓。なんて本当に苦手です...ならば少しでも負担を減らしたい。いつも日常着として気に入っているウェアでそのまま山に出かけられればクローゼットも片付くしお財布にも優しい。そんな思いでRIDGE MOUNTAIN GEARの製品を日々考えています。
今回はそんな想いを全開に表現できたと思っています。皆さんにもそれぞれの「Basic」があると思います。その「Basic」のランナップに、この『Basic Short Sleeve Shirt "Stripe"』加えていただけたら幸いです。
「ストライプのシャツが作りたい」という思いがありました。
これは個人の趣向なのですが、僕は1990年代後半にストライプのシャツに夢中になった時期があります。「BEN DAVIS」や「NEIGHBORHOOD」、「POST O'ALLS」といったワークライクなシャツから「COMME des GARCONS SHIRT」などのシャツまで様々なブランドのストライプシャツを着続けた頃があります。
その当時のことを思い出して、久々にストライプシャツを着たいと思ったのです。
しかし、単純にコットンのストライプ生地を使うわけにはいきませんでした。ハイキングに適した、そして好感の持てる細さのストライプ生地を探し「Primeflex®×Dot Air®2Way サッカーストライプ」を採用しました。
Material
この製品には4Wayストレッチ(縦、横方向にストレッチ)の「Primeflex®×Dot Air®2Way サッカーストライプ」を使用しています。
Primeflex®は、東レ株式会社が開発した環境に優しいストレッチ素材です。Primeflex は、従来のポリエステル生地よりも速乾性と伸縮性に優れており、発汗後にもサラリとした着心地を実現します。
Dot Air®は、東レ株式会社が開発した機能素材です。東レ独自の加工技術により、生地にドット状の微細な通気孔を設け、高い通気性、軽く速乾性に優れ、シワになりにくくナチュラルなストレッチ性があります。さらに撥水性も兼ね備えています。
そんな2つの機能素材を掛け合わせて誕生したのが今回使用している「Primeflex®×Dot Air®2Way サッカーストライプ」です。
「サッカー織」とは、生地の一種で、特に夏のアイテムに使用されることが多い生地です。サッカー織の特徴は、生地の表面に細かい凹凸があり、これが空気の流れを助けて肌から離れた状態を保つことで、涼しい着心地を実現します。
【通気性】
試験方法 : JIS-L-1096 A法(ブラジール法)→77.7
【撥水度】
撥水加工は施しておりません。
【吸水性(秒)】
試験方法 : JIS-L-1907 A法→裏面2
【速乾性(分)】
試験方法 : ISO-17617 A-1法→31.7
【引裂強さ(N)】
試験方法 : JIS-L-1096 D法→たて 14.2 よこ 11.5
【ピリング(級)】
試験方法 : JIS-L-1076 A法→10h 4.5
縦横にストレッチ性がある為に上画像の様な運動時窮屈さを感じません。
Design
日常に違和感無く着られるベーシックなデザインを心がけました。身体のラインから程よく離れたリラックスできるシルエットとなっています。
シンプルなデザインのシャツですが細部に拘っています。
【ラウンドエッジ】
摩耗の影響を受けやすいのでなるべく尖った箇所を無くす様にデザインをしました。
【上衿先】
上衿を立てて着用する事も想定しています。その際の摩耗防止は勿論ですが衿先が首元に当たるストレスを少しでも軽減する為です。
【袖口カフスの角】
【胸ポケット本体とフラップ端】
これらの箇所をなるべく小さなラウンド形状にしてあります。こういった箇所は通常、鋭角な事が多いです。その為摩耗の影響を受けやすくほころびが目立つ事も多いです。
少しでもその摩耗を防ぐ為に小さなラウンドにしてあります。小さなラウンドは縫製する時にとても気を使います。縫い目のピッチを小さくし、手を動かす操作が増しますし綺麗に仕上げるのがとても難しい作業なのです。
【小さめに設定した衿】
このシャツの衿は「台衿付きシャツカラー」を採用しています。台衿がついていることで、衿が首に綺麗に沿います。
台衿、上衿共に低めに、小さく設定しまします。小さめにデザインした上衿は風によるバタつきを最小限に抑えます。
上衿を立てて着用した際に首のラインに上衿が吸い付く様にパターンを設定しています。
【脇下部分に運動量を持たせた袖】
アームホールを大きく取り、腕上げ時の運動量を脇(鎌底)部分で十分に確保しています。
【折伏せ縫い】
接ぎ部分は全て折り伏せ縫いで施されています。折り伏せ縫いは上記画像の様に生地端縫代が見えない様に折伏せて縫う方法です。縫製時にとても手間はかかりますが丈夫に仕上がります。
対してロックミシンで縫い代を処理していると、糸に爪などが引っかかる事もありそこから解れの原因となる事もあります。
【スナップボタン】
ボタンは全て樹脂製のスナップボタン(YKK PLANCER®)を採用しています。通常の縫い付けボタンの様な糸切れによるボタン紛失の心配がありません。
【ハンガーループ】
後ろ側台襟付け根部分にハンガーループを設けています。ハンガーループは伝統的なシャツのディティールです。普段の生活ではほぼ使用する事は無くなりましたがハイキング中ではついていると嬉しいディティールです。
静電気対策
薄手の化学繊維(ナイロンや、ポリエステル等)を使用した衣類で起こりがちの帯電による静電気を抑える為に特殊な放電テープを縫い込んでいます。
(※2023年より販売開始します『Poly Basic Long Sleeve Shirt』より)
人体に悪影響をおよぼす帯電圧の軽減対策として開発された放電テープ。放電テープは帯電防止ではなく、放電により帯電圧を下げることで、静電気の不快感を防ぎます。
装着することで携帯電話及びパソコン等の機材に支障をきたす事はありません。しかも、放電中はその付近の花粉やほこりを寄せ付無いという効果があります。
上記放電テープを2cmほどのチップ状に裁断し①両袖口のカフス内②両脇裾の合計4箇所に縫い込んでいます。縫い代に縫い込んでいる為、放電テープは見えません。
【放電の仕組み】
下絵図は放電テープを使用しない場合、静電気が発生した電子の状態をイメージした絵図です。
生地が「−」に帯電し、空気中の「+」と触れた時に「バチッ!!」と静電気が起こります。
下絵図は放電テープを使用した場合です。放電テープに「−」が集まり空気中の「+」と中和され生地の帯電圧を瞬時に下げます。
※完全に静電気を防ぐことはできませんので、予めご了承くださいませ。
Color
カラーは「Blue × White」、「Grey × White」の2カラーです。
Blue × White
Grey × White
※NavyがかったGreyです。
Size Chart
この製品は男性用サイズ【Men】と女性用サイズ【Women】があります。ご注意ください。
【Men】
S Size、M Size、L Size、XLの4サイズ
【Women】
S Size、M Size、L Sizeの3サイズ
全体的なシルエットは男性用サイズ(Men)と女性用サイズ(Women)共に大きな違いはありませんが、女性用サイズ(Women)は着丈、裄丈など、より女性の体型に合わせたシルエットとなっています。
詳しくは下部のサイズ表をご確認ください。
※製品の上がりサイズは±1cm程誤差がある場合がございます。予めご了承くださいませ。
Size Guide 【Men】
Size Guide 【Women】
Coordinate
・ Hat : Mesh Basic Cap
・ Top : Basic Long Sleeve Shirt "Stripe"
・ Bottom : Basic Hike Shorts
・ Back Pack : Vamoose
Collaborator
Collaborateurではその製品を生産してくださる方たちを紹介しています。
RIDGE MOUNTAIN GEARのシャツを生産していただいている工場は有限会社 ファッション工房黒石さんです。
ファッション工房黒石さんは青森県黒石市にある従業員50名ほどの規模の工場さんです。設立は2003年。
特にシャツの縫製に特化しており、名だたる国内メーカーのシャツを一年通して縫製されている工場さんです。年間に60000枚程のシャツを生産しています。
各工場さんにも特徴があり、シャツが得意な工場、パンツが得意な工場、カットソー専門の工場など様々です。
「餅は餅屋」と言いますがそのアイテム毎に得意な工場さんにお任せしています。
自分たちメーカーでは気づかなかった点などを逆に指摘してもらえる事も多く品質向上に繋がることもあります。
自分は物作りが大好きで自分が作るのも勿論ですが、こういった生産現場も大好きです。
たまに「工場で縫っているということは全て機械任せなのですか?」と質問がありますが決して全てがそうではありません。現在もこの様に製品が完成するまでにたくさんの工程がありそれに関わる多くの人の手が関わっています。
社長の渡辺さん。毎日現場で手を動かしています。ミシンを踏んだりアイロンをかけたり。
この日もRIDGE MOUNTAIN GEARの製品を生産してくれる合間で少しだけお話も伺えました。
製品を手に取っていただいた方なら実感していただけると思いますがその縫製の仕上がりのクオリティは自信を持って太鼓判を押せます。
スタッフの皆様含め、毎日製品を綺麗に縫い、仕上げる事に注力して勉強されているとのことでした。その言葉に嘘は無く毎回本当に綺麗な製品が上がってきます。
「どこどこのこんな凄い素材を使用して」
みたいに
「どこどこのこんな凄い工場で縫製して」
みたいな
縫製工場も一つのブランドになればなと僕は思います。
有限会社ファッション工房黒石
〒036-0386
青森県黒石市上町42-2
Attention
当製品のケアは下記を注意していただきますと長くご使用いただけます。
・洗濯は中性洗剤をご使用ください。
・製品を裏返し洗濯用ネットに入れ、単体で洗濯してください。
・水温は40℃までを限度とし、熱湯での洗濯は避けてください。
・タンブラー乾燥はお避けください。